医療保険の必要性について

保険を扱っている身として、出回っている保険に対する情報について、色々と思うことがありますので今回は保険のあり方について私の考えを書きたいと思います!

個人保険には、たくさんの種類がありますが大きく分けて

生命保険
人の生死に関わることに支払われる保険
・死亡保険金 等

損害保険
偶然起きた事故などによる損害に対する保険
・自動車保険
・火災保険 等

第三分野
生命保険にも損害保険にも当てはまらない
医療保険
・けが保険 等

があります!

よく、お金系や勉強系のYOUTUBEやサイトや本等で、最低限の保険以外要らない説を語っている方も多くみられるので、保険を扱う身として、考え方を知るためにも拝見するのですが、言っていることは確かになと思うところもありますが、一概に全ての人に同じアドバイスが合っているのかというと、あながちそうでもないのです。

本当に保障が必要な人までもがそれを信じて保険なんていらないと信じ切って解約したり等、本当に必要な時に機能しなかったことを体感することが多くとても気になっています。

特に私がそれが全てじゃないよ?と思ったことについて、私の考えですが、お伝えしていきますね。

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今回は

医療保障に関して

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・高額療養費制度のあまり知られていない部分
・入院にかかるのは治療費だけではない
・精神的な負担も大きい

●医療保険は高額療養費制度があるので貯蓄で賄えるから不要説について

<高額療養費制度のあまり知られてない部分>

確かに日本には優秀な健康保険制度がありますので、高額療養費制度等使えばある程度、治療費は抑えることができます。

高額療養費制度の詳細についてはコチラ

高額療養費があるから大丈夫!とはいえ、高額療養費については、その月のみの額なので、20日頃に入院して、翌月の10日頃に退院した場合、その一月一月ごとに、上限が設定されるわけです。
計画して入院する場合なら月をまたがないように入院したい旨、相談することもできるでしょうが、緊急な症状で入院する場合、そんなこと言ってられませんよね?
そのような場合は、なかなかな高額な手出しになってしまいます。

所得が高い人なんて月に25万以上もかかってしまうんです・・・汗

月を跨いだら50万越えです。恐怖です

所得が高いしお金持ちなので余裕かもしれませんが、前年の所得や標準報酬月額を元にランク分けされるわけなので、給料の変動が激しい方で今年度収入が減ってしまってた場合はとても高い医療になってしまいます。

一般的な収入の方でも、個室に入院しなくても、10〜20万の出費になるのは覚悟しておかなければいけません。

<入院にかかるのは治療費だけではない>

医療費だけではなく、個室代、食事代、家族に荷物を持ってきてもらう交通費や駐車場代、必要経費(パジャマ代や備品、他、病院に用意するように言われるものも多くあります)など、色々なものにお金がかかります。

個室について

病気が辛いから入院して治療に励むわけですが、そんな時に、人の咳払いや、電話の声、話し声、くちゃくちゃ食べる音、いびき等、辛い時にそういう音が常に気になる大部屋を選択し、気が休まる治療ができるものでしょうか??

私の周りの入院を経験した多くの方々は入院するときに大部屋の予定と言っていましたがかなりの確率で結局は個室を選ばれました
そうなると、個室を選択することになるのですが、そこでまた個室のタイプを選べる病院もあれば選べない病院もあるんですよね。

以前、私の父(70歳)が入院した病院は、個室を選択するならば部屋の金額は選べず、シンプルな個室だろうが、特別室だろうが受け入れなければ個室は選択できないという病院で、なおかつ、20日間にも及ぶ入院だったのに、全て「特別室」という、嫌がらせかとも思う入院の日々を送ったわけですが、そんなに裕福な家でもないのに、個室じゃないと嫌だというもので、、、
という経験をいたしました。

70歳にかろうじてなっていたもので、医療費は2割になっていたのがせめてもの救いでしたが、かなりの出費になったんですよね〜。

・自分は絶対個室なんて選ばないから大丈夫だよ!という方

そういう考え方の方ももちろんいらっしゃるし、実際入院するとどうするかわかりませんが、私も全然個室で大丈夫というタイプです。

が、入院するときに、大部屋を希望しても大抵の病院さんは

「今、大部屋は空いてないので空くまでの間、個室になりますがよろしかったでしょうか?」

と、当たり前かのように言ってきます。
そこで、しょうがないなと受け入れ、安くても5000円〜8000円ほどかかる差額ベッド代を受け入れてしまう人が多いのではないでしょうか?
そういう時はもちろん入院費と差額ベッド代がかかってきます。

豆知識ですが、そういう言い方を病院にされた場合は、断固として、

「大部屋を希望しているのに空いてないんだから、こちらが負担する必要ないと思うんですが・・・」

と、しっかり伝えてください。
そういう場合、病院側が個室代を負担することになりますので、優先的に早めに大部屋へ移動させてくれます!

こういうことを知らない方も多くいらっしゃいます。
その方達は、長引く個室を受け入れ入院費用がかなり負担になってくるので、色々なことを知っているのと知らないのでは、大違いですね〜

<精神的な負担も大きい>

病気で入院するということは、病気にもよりますが、

「病気ちゃんと治るのかな〜?」
「手術怖い・・・」
「入院長引くと収入減るよな〜・・・支払い大丈夫だっけ?」
「あの仕事途中だった〜。どうしよう」
「治療費いくらかかるんだろう。」

などなど、大きい病気ほど、考えればキリがないほどの不安がついてきます。

そんな時に、医療保険に入っていて、きちんと給付金を受け取れるという安心感は、かなりの心と懐の支えになってくれものなんですよね。
医療保険なんてかけなくていい、貯蓄から支払えばいいというのもわかります。

ただそれは、お金持ちの人に限ります。

貯蓄がたくさんあって余裕ですという方は問題ないかと思いますが、
コツコツと老後や目的を持って貯蓄をしていてやっと少しずつ貯まってきたな〜
なんて思っていた貯蓄から医療費に出ていくお金を想像すると、ただでさえ不安が多い治療中には結構な精神的な負担になります。
そんな時に、給付金がもらえるというと
「かけててよかった〜!むしろ儲かったぜ!」
なんて思って、経済的だけでなく気持ちの支えにもなり、治療費だけでも気にせず治療に専念できるのは、かなりの精神的負担の軽減になるものなんですよね。

保険不要という人達がよく言っている、積み立てNISAや株にぶち込め説を信じて全部そういうものに入れちゃってる素直な人たちもよく見かけますが、もちろん増やすためには今の時代、投資に回すしか方法はないと私も思います。
ですが余裕資金もないのに投資系にばかり回していると、いざ急に必要になった時に、引き出すタイミングを考慮できず元本割れを起こしてしまうリスクが高いので、本末転倒です。
そういう人こそ医療保険は最低限でもかけておいた方がいいと私は思います。

私も投資は色々手を出しているので、そこから引き出すとなると最終手段かなと思うほど、その資金には手をつけたくないなといつも思います。

病気にならないから大丈夫と言って保険を解約された方がよく、私に、
「あの時やめなければよかった・・・」
と言われる度に私も、もう少し必要性をしっかり伝えてあげられたらよかったな・・・と反省するんですよね。

何度も言いますが、精神的な負担のためには1年以上収入がなくても貯蓄でやっていけるというくらいの余裕がないなら、医療保険はかけておいたほうが良いです。

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